お知らせ, 活動記録

WOCA第26回通常総会開催記念企画のご報告

2月24日、和歌山有機認証協会(WOCA)第26回通常総会開催記念企画として『生産者交流会:農家のタメになるシンポジウム』が和歌山市で開かれました。

※主催:和歌山有機認証協会 / 協力:家族農林漁業プラットフォーム和歌山(FFPW)
※FFPW共同代表幹事であり、和歌山市で「自然力栽培 久保農家」を経営し、自然農を学べる農業塾の講師も務める久保智和さんは、米(稲作)部門のパネリストとして参加しました。

交流会のはじめの約1時間は、有機栽培・自然栽培などで 米(稲)、果樹、野菜 を生産されている6人のパネリストの自己紹介タイムに充てられ、各氏から、経歴、栽培品目、有機的な農法を始めた動機、去年の作柄、今後の懸念事項、課題・抱負、販売方法、販路開拓(うまくいった話、苦労したこと)について発言がありました。

米(稲): 神谷憲次さん、久保智和さん
果樹: 梶本欣成さん、木村隆志さん
野菜: 片岡かおりさん、冷水優也さん

後半は、会場内に準備された3つの部会席にパネリストが入る形で、参加者とのセッションが行われました。参加者は、数十年の農業歴を持つベテラン農家から、就農して間もない方、自給農を目指す人、これから自然農を学ぶ予定という方まで、経験値、また年代も様々でした。

各部会での話題は、栽培方法、土作り、病害虫対策、異常気象による影響と対策などについては勿論、農業政策に対する問題提起や田畑周辺の人間関係にまで及び、終了時間まで活発な意見交換が飛び交っていました。

《アンケート結果》
回答者数18名 / 全参加者42名[米(稲)12名、果樹18名、野菜12名]
(※パネリスト・事務局除く)

Q1「部会セッションにどのくらい満足しましたか?」
・非常に満足……6名
・満足……9名
・やや不満……1名
・記載なし……2名

Q2「役に立つ情報が得られましたか?」
・大いに得られた……6名
・それなりに得られた……9名
・記載なし……3名

Q3「今後期待する催しや企画は?」
・経営的なことをもっと聞きたい
・使って良かった資材を教えてほしい
・農産物の加工の仕方を知りたい
・今回のような交流会を継続して開催してほしい
・現地(ほ場)を見学したい・体験したい
……など、具体的な回答が得られました。

Q4「この交流会で役立ったと思われたことについてお教えください」
・農家の方の苦労した話が聞けてよかった
・自然の変化にいろいろ苦労され工夫されていること
・農家さんの大変さが伝わってきましたが、皆さん希望と捻持を持って農業に携わられていることが理解できて大変良かった
……など、『生産者の苦労を知ることができて良かった!』という回答が複数寄せられました。

全参加者から回答を得られたわけではありませんが、終了後も会場のあちらこちらで立ち話が続き、連絡先を交換されている方も多く見受けられましたので、それぞれ何らかの得るものがあったのではないかと思われます。

本催しの呼びかけ文の締め括り『これから有機栽培や自然栽培をめざそうとする方にとっても有用な情報提供の場となり、仲間づくりの一助となれば幸いです』の言葉通り、新たな出会いあり、ノウハウの共有あり、新発見あり……と、実践者・参加者ともに良い機会となったのではないでしょうか。

経験者の話をもっと聞きたかったという方や、聞きたい事が後から湧いて来たという方もいらっしゃるかもしれません。このような交流会が開催される予定があれば、またご紹介します。

*FFPW 会員のみなさまには、こうした催しのほか、さまざまな情報提供を行っています。入会を希望される方は、コチラ(https://ffpw.net/contact/)からお知らせください。